columnコラム

車に乗っているときに水害に遭遇したら?知っておきたい命を守る対処法

2026.8.18

前回の記事では、令和8年8月千葉豪雨の被害状況と、身を守るためのポイントをご紹介しました。今回の豪雨では、冠水した道路を走行していた車が水没する事故も報告されており、車での移動中に水害に遭遇するリスクの高さがあらためて浮き彫りになりました。

今回は、運転中に大雨や冠水に遭遇してしまったときに、命を守るために知っておきたい対処法をまとめます。

結論:「水が来る前に離れる」が最優先

車が水につかってからの脱出は、想像以上に困難です。もっとも大切なのは、冠水しそうな場所には最初から近づかない、少しでも危険を感じたら早めに引き返す・別ルートを選ぶという「事前の判断」です。

走行中に冠水に気づいたときの対処

無理に進まず、引き返す

道路が冠水し始めている場合、その先がどれだけ深くなっているか、外からはわかりません。多くの乗用車は、タイヤの半分程度(約30cm)の水深でもエンジンが停止する可能性があるといわれています。少しでも冠水に気づいたら、無理に進まず引き返しましょう。

アンダーパス・地下駐車場には入らない

周囲より低い場所にあるアンダーパスや地下駐車場は、短時間で水位が急上昇しやすい危険なポイントです。大雨・冠水の情報がある際は、これらの場所を避けたルートを選びましょう。

もし車が浸水し始めてしまったら

① 落ち着いて安全な場所に停車する

パニックにならず、可能な範囲で安全な場所に車を停めましょう。

② シートベルトを外しておく

水位が上がってからでは操作しにくくなるため、早めに外しておくと安心です。

③ パワーウィンドウが動くうちに窓を開ける

車内に水が入り始めると、水圧でドアが開きにくくなります。電気系統が生きているうちに窓を開けておくことが重要です。窓が開かない場合に備え、緊急脱出用のハンマーを車内に常備しておくと安心です。

④ 車から離れ、高い場所へ避難する

脱出できたら、車にこだわらず速やかに車から離れ、少しでも高い場所を目指して避難しましょう。水につかった車のそばには、感電や漏電の危険が潜んでいる可能性もあるため、車体には触れないようにすることも大切です。

[ここに、緊急脱出用ハンマーなど車載しておきたい防災グッズの写真を挿入してください]

日頃からできる備え

  • 車に緊急脱出用ハンマーや懐中電灯を常備しておく
  • 出発前に大雨・洪水警報や道路の冠水情報を確認する習慣をつける
  • カーナビやスマートフォンで、迂回ルートを事前に把握しておく

子どもや高齢者が同乗しているときの注意点

小さなお子様や高齢のご家族が同乗している場合は、通常よりもさらに慎重な判断が求められます。チャイルドシートからの脱出には時間がかかること、高齢の方は素早い避難が難しい場合があることを踏まえ、少しでも危険を感じた段階で早めに行動を始めることが大切です。日頃から、同乗者にも「水が出てきたらすぐに車を降りる」という共通認識を持ってもらっておくと、いざというときに落ち着いて対応しやすくなります。

まとめ:「まだ大丈夫」の判断が一番危険

冠水した道路は、見た目以上に危険が潜んでいます。「まだ大丈夫そう」という判断が、取り返しのつかない事態につながることもあります。少しでも不安を感じたら、迷わず引き返す・避難するという行動を、ご家族とも共有しておいてください。


本記事は一般的な情報提供を目的としています。実際の避難行動は、その時々の状況や自治体からの情報にもとづき、ご自身の判断で行ってください。

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